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Yonda?はナンダ?

「Yonda?」というキャラクターをご存知だろうか。

読書家でなくとも、時々でも本屋に行く人であれば一度は見かけた事があるだろう。
新潮文庫のフェアなどで必ず出没する、白と黒で構成されたどこかの国の絶滅危惧種によく似たアレだ。



「え、アレってパンダじゃないの?」と思う人もいるだろう。

確かに、見た目はパンダによく似ている。
Yonda?のグッズや絵本などを見ると、なるほど確かにパンダくさい。
新潮社に問い合わせれば、アレはパンダだという回答があるかもしれない。


しかし、あえて私は断言する。


オマエはパンダじゃねえ。




勿論、断言するのには理由がある。

新潮文庫のホームページでは、プレゼントと称してYonda?の壁紙やスクリーンセーバーが配布されている。
私は以前からこのパンダくさいヤツが好きで、うっかりスクリーンセーバーをダウンロードして愛用してしまっているのだが、このスクリーンセーバーが問題なのだ。


作り自体はシンプルなもので、黄色い画面をYonda?が本を読みながら左から右へ、右から左へと行き来するだけである。
しかしこの時、Yonda?が見せる動きの中に、パンダとしてアリエナイ姿があるのだ。


本を手(前足?)で持ち、二足歩行するその姿はまあ良しとしよう。

本を読みながら「あっひゃっひゃっ」とのけぞり笑うのもまあ許そう。

本を読みながら涙を流し、何処ぞの青猫ロボットのようにどこからともなくハンカチを出すのにも目をつぶろう。


だが、1つだけ。
1つだけ納得できないモノがある。


本に夢中で足元が疎かになったYonda?が、たまに転ぶことがある。
転んだ瞬間に思わずという風に目をつむるYonda?。

つむること自体は構わない。
しかしYonda?よ、オマエは

目をつむると目の周りの模様がなくなるのか!?



つまりだ。
我々が常日頃模様(隈取り?)だと思っているあの黒いところは、ぜんぶ目玉で構成されていると考えるのが妥当だろう。
想像すると不気味だが・・・。


あの模様があってこそ、パンダだと私は考える。
よって、Yonda?はパンダじゃねえ。



ちなみに、新書館にも「マオ」というパンダくさいヤツがいるが、コイツは自分を妖精だと言い張っている。
どっちかと言うと異星人系?
Yonda?も似たようなモノかもしれない。
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  by RX-Kei | 2006-04-27 23:45 | 本や音楽 | TOP▲

原作とコミカライズの間

近頃、漫画化(コミカライズ)されるミステリがやたらと多い・・・気がする。

確かにミステリというものは、文章だけ追っていてもなかなか理解しづらい場合が多々あり、絵で表現した方が直感的に分かりやすくて良い場合もままある。

しかし問題は、コミカライズする漫画家の画力だ。

画力というと語弊があるな(画力があるのは大前提)。「画風」と言った方が良いか。
シリアスでリアリティがありストーリーが二転三転する本格ミステリを、ロリ系の画風の漫画家がコミカライズしたら原作の雰囲気ぶち壊しである。
例えば、松本清張をコゲとんぼあたりがコミカライズしてみろ。無理にも程があるってものだ。

そこまで極端でなくとも、原作のイメージからかけ離れたルックス(妙に綺麗な金田一耕助とか、睫毛がムダに長くてキラキラしい浅見光彦とか)で描かれているのを見かけると本当にうんざりする。男ではありえない線の細さとかな。
大抵の探偵役――とくに私立探偵や素人探偵は、しばしば不審者扱いされる程におよそ「探偵らしくない」風貌をしている。それが却って「探偵らしい」のだ。
そんな探偵役のバックに花が飛んだり目に星が入っちゃマズイだろう。
※桜井京介のような美形をウリにしているキャラは例外。


そんなワケで、ミステリの漫画化には否定的な立場をとる私だが、例外もある。

JETさんという漫画家がそのひとり。一応少女漫画家の部類に入る…のか?
とにかく彼女の画風を見てくれ。エログロと汚いオヤジを描かせたら日本一である。
惨殺死体と化物を描かせたら世界一と言っても過言ではない。
※私基準なのであしからず。

彼女は、本陣殺人事件をはじめとして、数々の金田一耕助モノをコミカライズしている。私は、彼女以外が描く金田一耕助は認めない。それくらい金田一のイメージにハマっているのだ。
「本陣~」の生々しい殺人現場(しかも見開き)、「獄門島」の凄惨美。「睡れる花嫁」のグロさも良かったなあ(うっとり)。
彼女に金田一の全作品をコミカライズしてもらいたいくらい。
その他コミカライズ作品として、シャーロック・ホームズやエラリー・クイーンなどもある。どれを取ってもミステリマニアとしての愛情が感じられる質の高さである。

最近のミステリはあまりグロを前面に押し出していない事が多いから、彼女ほどの画力&画風でなくても良いのだが、せめて原作に忠実なキャラクターデザインをしてもらいたいものだ。


ところで、今月発売されたコミックスにも、ミステリ小説のコミカライズものがある。
「月光ゲーム」という、知る人ぞ知る有栖川有栖氏のデビュー作。学生アリスシリーズの第1弾である。
夏休みに大学生がキャンプをしていた山が噴火し、孤立した状況の中で殺人事件が起こるというストーリー。ド派手なトリック等に頼らず、フーダニットに徹しているあたりがミステリ好きのツボをくすぐる作品だ。
(あえて「マニア」とは言いませんよ。私はそこまで詳しくないので…)

有栖川作品は、登場人物がかなり魅力的なためか、女性ファンがとても多い。
それぞれ自分の中でイメージが固定しているだろうし、コレをコミカライズするのは勇気がいると思うのだが、それにあえて挑戦したのが鈴木有布子という漫画家さんだ。

けっこう最近出てきたWings系の漫画家さんで、オリジナル作品は3冊ほど出ている。
(ちなみに「罪と罰(バチ)」という作品の初版では、鋼の錬金術師の作者である荒川弘氏が帯コメントを書いている)
煌びやかでなく妙な癖もない、肉感的過ぎずそれでいて薄っぺらすぎない。素朴…と言うと下手そうに感じるかもしれないが、決して画力がないわけでもない。
全体的に、マンガチックという程デフォルメされておらず、きちんと「人間」を描いているという感じだ。

元々、彼女のオリジナル作品が好きなのでチェックしていたのだが、普段がほのぼのした作風なだけに、果たしてミステリに合うのかどうか。少々不安に思いながらも購入してみた。


これはオッケー!
グッジョブ鈴木有布子!

江神さんの程よいカッコ良さと、アリスの程よい素朴さがちゃんと出ている。
そうなのだ。江神さんには鼻につくようなスカしたカッコ良さはいらないのだ。このくらいのカッコ良さが丁度いい。
どうして鈴木有布子がコミカライズすることになったかは知らないが、この人選をした担当者に感謝。

実はこの作品、原作を読んだ時に、頭の中で整理しきれなくなる人もいる。
なんせ、原作者様も認める登場人物の多さ(笑)。17人だぞ?
原作で混乱した人には漫画版を読むことをおススメしますよ。漫画を読んでからもう一度原作を読み直すとけっこうすんなり整理できると思う。

次もぜひ鈴木有布子でコミカライズしてもらいたいなあ。
彼女の描くマリアが見たいぞ。
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  by RX-Kei | 2006-04-12 03:06 | 本や音楽 | TOP▲

事前にしっかり確認しましょう

先週のニュースで最も興味をそそられたもの。

シンガポール人、伝説の空手家を捜し雪山で遭難

小沢さんにも興味がないと言えば嘘になるけど、やっぱコレでしょ。


最初にコレを目にした時は、いったい何処の日系人が先祖の言い伝えを真に受けちゃったのだとあ然としたのだが、知れば知るほどツッコミどころが多くなってしまってキリがねえ…。

とりあえず、日本でこの時期に平均気温が20度を超えているのはせいぜい沖縄や鹿児島あたりくらいだろうし、日本はそんなに小さい国でもない。
まぁ気温に関しては、そんないい加減な情報を伝えた旅行会社とやらに問題大有りだが、出発前にせめて地図で日本の緯度を確認し、更に自分の国と同じ縮尺で見比べてみるべきだったな。正確な情報収集は大切だということだ。
仮にも"IT関連企業勤務"っていうんだからさぁ…。

ちなみに、極真系流派には「秘伝」などというモノはないそうだ。
既に絶版となっている「秘伝 極真空手」(故・大山倍達 著)の事ではないかという説が有力?だが、フツーに出版されているモンを秘伝書なんて言われてもね。愛読書のマチガイだろう。


ところで、そもそも彼らは日系ですらない。中国系だそうだ。
そりゃ外国の人でも、日本の"正確な"情報にやたら詳しい親日派の方もいるだろうが、この父親が日本をどれだけ知っていたのか疑問である。

昔、洋モノのカラテ映画の試写会に行った時のこと。
部屋の真ん中に布団なしのコタツが置いてあり、それにスイッチを入れて「これで(部屋が)暖かくなる」と抜かすシーンがあって、会場全体の失笑を買っていた。

そのうち、サムライやニンジャを探して山奥を彷徨って迷子になる外国人観光客が出てきたりしてな。


関連ニュース:
Excite:シンガポール人、伝説の空手家を捜し雪山で遭難
日刊スポーツ:シンガポール武道家、秘伝書求めて遭難
Yahooニュース:<シンガポール武道家一族>空手家探し青森の雪山へ(毎日新聞)
Yahooニュース続報:弘前の外国人男性遭難:空手家探し、「信念が変わらぬ限り続ける」/青森(毎日新聞)


More...(元News全文)
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  by RX-Kei | 2006-04-09 20:30 | News | TOP▲

リアルモテリーマン

主要ターミナル駅というものは、たいてい始発から終電まで混雑している。
たまに利用するくらいならまだしも、これが会社の最寄り駅だったりすると、毎日毎日ぼくらは人混みの波にもまれてイヤんなっちゃうのだ。

そんな状態だから、今更いちいち周りを見回すようなことはない。ただまっしぐらに目的地を目指すのみ。
時々、明らかに常連さんでない人たち(おのぼりさん風のおばちゃん集団とか、長期休暇中の子供たちとか)が人波をさえぎっていたりすると、少し邪魔そうに見やる程度。
駅構内のすみっこに座り込んだり壁にもたれたりして、ケータイをいじったりしているような人たちは、ほとんどオブジェ。あってないようなモノである。

今日の帰りも、いつもと変わらぬ駅構内、壁にもたれる人たちの横を足早に通り過ぎる。




…あれ?


オブジェの一部、ひとり佇むサラリーマン風の男性が妙に心の中に引っかかった。
微妙にミョーなポーズで立っていなかったか?

背中を壁にもたれた状態で、両腕を身体の横に伸ばしたまま、その手のひらを背後の壁につけ、更に片方の足の裏を壁にぴったりつけている。


う~ん、あのポーズ、なんかどっかで見たことあるような。




あ!!!

モテリーマンだ!!!

<ハンティング>のポーズだ!!!



ご存知フリーマガジン「R25」で連載されている「(プチ)スマートモテリーマン講座」。私的笑いのツボにハマり、毎回ひそかに楽しみにしている。
No.87(3/30発行)の講座は「第82回 どこにでもあるが誰も"ツール"と考えない。壁でモテる」。このネタにまったくおなじポーズが載っていたのだ。
<ハンティング>は、有事の際に現場まで急行できる姿勢。壁は実用的なツール、スターティングブロックとなる。蹴って飛び出せるように身構えた男の目はまるで猛禽類、通り掛かったOLちゃんの心拍数を上げる。

リアルにモテリーマンを見たのはさすがに初めて。
しかもピンだ。仲間といてふざけているのではない。
やってくれるぜリアルモテリーマン!

こっちもピンだったので、笑いをこらえるのが大変だった。
確かに彼は、通り掛かった私の心拍数をあるイミ上げてくれた。


ちなみに「スマートモテリーマン講座」は書籍化されている。
本屋で見かけたら勢いで買ってしまうかもしれない。



蛇足だが、この回のスマートモテリーマン講座の下に「タイムスキップR25」という記事がある。
この記事の年表に「1976年(昭和50年)」とあるが、1976年は昭和51年である。
年号表記は煩わしいのでそろそろやめて欲しいものだ。会社の書類も、モノによって西暦表記の場合と年号表記の場合があってかなりウザい。
ていうか今年は平成何年?昭和だと81年?

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  by RX-Kei | 2006-04-05 00:16 | こネタ | TOP▲

美味い居酒屋に行きたい。

ヤクが切れた。

このままでは明日からの毒ガス(花粉)攻撃に耐えられない。
17時半のチャイムと同時にダッシュし、ヤクをもらいに近所の耳鼻科へ。

ところが、病院のドアを開けて一瞬呆然。
待合室にある2列のソファに座りきれないほどの大盛況ぶり。いったい何人待ってやがるんだコレは?ええと14~15人くらい?
受付ねーちゃんには、なんと「2時間待ち」と言われてしまった。17時半から2時間てどういうことだ!?
今まではせいぜい1時間待ちだったのに、先週は花粉飛散量が多かったからなあ。
少々うんざりしつつも、背に腹はかえられないので大人しく待つことにした。

私が受付した後からもまだ続々と患者がやってくる。しかしさすがに「2時間待ち」と言われてしまうとすごすごと引き下がる人が多いようだ。


それにしても、ヒマだ。することがない。
一応病院だからケータイいじるのも憚られるし。おっと向かいの席のにーちゃんヘッドホンからの音漏れハゲシイぜ気ぃつけな。
こんな事なら小説でも持ってくるんだった、と辺りを見回し、目に付いたバックナンバーの雑誌を手に取った。

雑誌のタイトルは忘れてしまったが、表紙に「居酒屋」や「オムライス」という文字が躍っている。栗ごはんなどの記事もあるから、恐らく秋に発行されたものだろう。

私の興味を引いたのは勿論「立ち飲み屋」や「居酒屋」の特集記事。ココならひとりでも行けそうというような店や、こだわりの店、美味い肴を出してくれる店などが載っていて、良さそうな店は場所をチェック。


――が。
なんで良さそうな居酒屋ほど私の行動範囲外にあるのだ?
まあ門前仲町とか浅草とかその辺は許してやっても良いが、ヒドイのになると浦和だ。仕事帰りにわざわざ浦和まで行けってか?
あとはテリトリー内の区であっても駅がかなり違うとか。××区の店は是非行きたい!と思ったんだがなあ、何処の路線だありゃ。
新宿のウマそうな店が載っているかと思うとやたら高い店だったり。そんな高いのは「居酒屋」とは言わねえっての。

とりあえずテリトリー内で行けそうなのは新橋の「豚娘(とんこ)」くらいか?
店内が電車の車内を模してデザインされた立ち飲み屋。
味や値段の方は分からんが、話のタネにはなりそうだ。


あああ、安くて美味い居酒屋に行きたい。


そんな事を考えているうちに診察の順番が回ってきた。
今度の薬は眠いけど効いてますよ、んじゃまた同じの出しとくね、と先生と雑談しつつ診察、会計をして処方箋をもらい、近所の薬局でヤクを処方してもらう頃には既に19時を回っていた。
それでも1時間半か。思ったより早く済んで良かった。

前回は内服薬を受け取り損ねたので、今回はちゃんと全部あるか確認してから鞄にしまおうとしたその時、薬局の人に声をかけられた。
「あの、前回お薬お渡しし忘れてしまいましたよね?申し訳ありません」
いやいやちゃんと郵送で届いたし全然かまいませんよ、お手数かけました、とこちらもお礼を言って薬局を出た。


~~~~~
ここまで書いて居眠りしてしまった。いかんいかん。
さて、次回ヤクが切れるのはまた再来週だな。
今度はちゃんと小説持って行こう。
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  by RX-Kei | 2006-03-28 02:57 | 食・カラダ | TOP▲

腹の虫

私の腹の虫は、とてもとても働き者だ。


昨日はあるニュースを見てからずっとおさまらなかった。

今日は今日で、仕事で誰かの仕掛けたトラップにハマり、腹の虫がむずむず。
思わず悪態ついてみたり、Enterキーにやつあたりしてみたり。
(キーボードが壊れたら、こっそり左隣の誰かさんのと交換しておこうかなぁ…)


これだけ働き者だと、エネルギー切れで鳴き出すことも多い。
むずむずおさまらない腹の虫も、鳴いている腹の虫も、手っ取り早く静めてやるには、とりあえずエサを与えておくに限るのだ。

ちなみに今日の昼メシは、コンビニ弁当+おむすび(ツナ)+明太サラダ+ヨーグルト。
金額にして1000円弱。

こうして書くと、やっぱりちょっと食い過ぎなのかなあ、と思わなくもない。
(最近はブログで時々晒してるせいか、職場だけに留まらず、そのヨメさんにまで食い過ぎと言われているらしいし…)
でもしょうがなじゃないか。腹が立つと腹が減るのだ。
第一、この程度なら許容範囲だろう。なあ?


そんな私の認識を改めてくれたのは、帰りしな、なんとなく立ち寄った本屋で平積みされていた本。
がんばれ自炊くん!ビギナー編 (ほぼ日刊イトイ新聞)
興味本位で手に取ってぱらぱらとページをめくると、そこにこんな内容があった。
※現物が手元にないので、実際の内容と若干異なる場合があります。
スパゲティは安上がりなメニューである。米よりもパスタの方が経済的だ。
500gで5人前。よく食べる男子でも3食分になる。


え、ちょっとまって、500gって5人前なの!?少なくねえ?
よく食べる男子でも3人前!?

あのすみません、私500gを2回で食い切ってますが…orz

あれ、そういやレトルトのパスタソースなんかでも、確か2~3人前って書いてあるモノを1回で使い切ってるような…。


や、やっぱり食い過ぎだよね、うん。
チョットだけ節制しようかなあ…。
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  by RX-Kei | 2006-03-09 01:56 | 食・カラダ | TOP▲

スポーツとしてのフィギュアスケート

熱戦を繰り広げられたオリンピックも、もうじき幕を閉じる。
代表選手たちの進む道も分かれてくる。

村主章枝は次のオリンピックを目指し、
金メダルを取った荒川静香は、プロに転向する。


荒川静香はプロに転向する理由として、こう述べている。
「今の採点方式ではなかなか自分の好きな演技ができない」

そうなのだ。
SP、フリーともに、技の種類や数、難易度を決められていて、それ以上の事をしても採点の対象にはならない。
※ルール詳細はコチラからご覧ください※

ミキティの4回転ジャンプは失敗したが、もしもう一回チャレンジしようとしても、その二度目の4回転は規定数を超えているため、成功しても採点対象にはならないのだ。
村主のエキシビジョンの演技のような小道具の使用や、バック宙などしようものなら、減点対象になってしまう。
芸術点も加算されるが、点数全体の割合が決められている。例えば世界中の人間が感動に打ち震えて涙するような素晴らしい演技だったとしても、ジャンプをひとつも跳べなければ、点数は伸びない。

自然、みな似通ったプログラムになる。
点数を取るために、同じようなジャンプをし、同じようなスピンをする。
勿論そこに上手下手や完成度の違いはあるし、成功をすれば失敗もする。
だが、よほど人を惹きつける演技でもしない限り、観ている方は飽きてしまうだろう。
(フィギュアの熱狂的なファンなら話は別だろうが)


私の感想では、今回の女子フリーでは、2位を取った選手(もう名前すら覚えていない)よりも、7位のエミリア・ヒューズの方が魅力的であり、印象的だった。
更に言えば、印象的だったのは村主、荒川、スルツカヤ、エミリア・ヒューズの4人。
日本人の欲目を加えるならば、ミキティも入れてもいいだろうか。
それ以外はあまりよく覚えていないというのが正直なところだ。

致命的なミスが続いたりして、あんな悲壮な顔で演技されてもコッチは楽しくない。
何で演技を中止しないのだろう、と毎回のように思う。
私にとって、フィギュアとは『人に魅せる競技』である。エミリア・ヒューズのように、たとえ失敗しても『楽しく魅せる』ことを忘れないでもらいたいものだ。


昔の漫画で、川原泉の『銀のロマンティック・・・わはは』という作品がある。(白泉社文庫『甲子園の空に笑え!』収録作品)
フィギュアのペアを題材にした作品で、情緒に欠ける元バレエダンサーの女子高生と、元スピードスケートの選手がペアを組んで世界を目指すという話。
何せ川原泉作品だからラブ×2な展開になるワケもなく(褒めています)、少女漫画に抵抗がある男性などにもおススメできるのだが、その中にこんな台詞がある。
『物理的な面では申し分ないんだが…どーもいまいち精神的な側面が…ねえ。色気もなにもあったもんじゃない』
『なんとなく無機質…。電気コタツが2つすべってるみたい…』

極端な話、今の採点方式では、その"電気コタツ"が高難易度な技を全て正確に決めれば、それが優勝することだってありうるのではないか?


オリンピックのような大会で競う以上、"芸術性"や"感動"などという不定義な要素だけで採点するわけにはいかない。採点が偏らないよう、どうしても技の難易度や完成度など、技術点を重視せざるを得ないのだろう。

フィギュアスケートを競技――スポーツとする以上、これが限界なのかもしれない。



私が好きなフィギュアは、芸術としてのそれである。
スポーツというより、バレエやミュージカルなどに近いものだと考えている。

エキシビジョンでは、皆楽しそうに、観客を楽しませる演技をしていた。
荒川はイナバウアーを惜しげもなく披露したり、村主は小道具を使用して観客をイジったり。
私がフリーよりもエキシビジョンが好きなのは、こういうところだ。


昔、エキシビジョンで最高の演技を魅せてくれるスケーターがいた。
フィリップ・キャンデローロという男子シングルの選手で、いつぞやの大会(長野?)後のエキシビジョンでは、片膝をついたままスピンするなんて当たり前。氷上に寝そべるわ、観客にバラをプレゼントするわ、頬にキスするわ。
(この幸運な観客は、確か日本人の中年女性だったと記憶している)
決闘の場面では、サーベルをかざして華麗にステップを踏み、観客を沸かせていた。
※当然ながら、上記は全て公式ルールでは禁止されています^^;

『観客を魅せるフィギュア』とは何か、私に教えてくれたのは恐らく彼だろう。
彼のように、観客を魅了してやまないスケーターが未だ現れないのが残念だ。


荒川がプロに転向することは、私としては嬉しい限り。制約のないところでどのような演技をしてくれるか、今からとても楽しみだ。
できれば村主にもプロに転向してもらいたいくらいだ。彼女の演技力は絶対にプロ向きだと思うんだよなあ。



というワケでTV局各社さん、プロもちゃんと放送してくださいよ。

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  by RX-Kei | 2006-02-25 21:51 | すぽると | TOP▲

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