偏食と味覚

栄養失調の兆候が見られる児童に校長が牛乳をこっそり与えていたというニュース。

家庭と学校の距離感が微妙な今の時代、この校長の決断に拍手を送りたい。

いくらコンビニ経営者とはいえ、育ち盛りの子供にコンビニの賞味期限切れのおむすびやら菓子パンしか与えてなかったというのだからもう。


コンビニの弁当や惣菜なんて、総じて味が濃くて大人の私だって辟易するのに。
以前ふと、久々にひじきが食いたいなあと思い、コンビニで小分けに売られているパックを買ったら濃くて食えたもんじゃなかったっけ。母親お手製のひじきの煮つけが恋しくなったものだ。
ウチの母は料理は得意ではないけれど、煮物系はめちゃ美味いんだよなあ。
ましてやおむすびと菓子パンのような偏ったモンしか与えないなんて、成長期の子供があんなのしか食わなかったらそりゃ身体も育たんよ。

以前TVでやっていたが、未成年の頃に過度なダイエットを行うと、大人になってから手痛いしっぺ返し(何らかの疾患とか)が来る可能性が高いのだとか。
明らかに栄養不足なこの子が大人になってから悪い影響が出なければいいのだけれど。


子供にそんなモンしか与えないような親に憤然としたのは当然だが、気になるのはこの子が一体いつからこのような食生活をしていたかということだ。

校長の話によると、この子には偏食も見られたという。
母親も、食事を作っても食べないと言っているようだ。
しかし食べないから放っておいても良いというワケじゃないだろう?


そもそも、人間の味覚はどうやって決まるのだろう。
普通に考えたらやっぱり離乳食以降の食事で決まるんじゃないかと思ってググってみたところ、やっぱりそうらしい。2つほど紹介しよう。

小児科医の方のHP「初めての赤ちゃん、子育てはこれでいいのかな」にこんな記述があった。
味覚を育ててあげましょう。家庭で甘い味を好めば甘い味を好む子どもに育ち、辛い味を好めば辛い味を好む子どもに育ちます。又、お母さんが嫌いなもの、例えば肉が嫌いで、子どもに食べさせようとしてもそれは無理です。子どもの偏食をなくそうと思ったらまず親の偏食をなくすことです。

子育てについて…もっと詳しく…「幼児食」より抜粋


また、栄養士さん&管理栄養士さんのHPにも偏食に関する話が。
一歳前の乳児の食事は、調味料など一切必要ない程なのです。乳幼児に入り、スナック菓子やジュース、ラーメンなど塩分や甘味の強い物を食べ慣れてしまうと当然それ以下の甘味や塩味の薄い物は、まずく感じられてしまいます。食事に一生懸命気を配り野菜や魚を調理しても嫌がって残す子供が多くは、味覚が未熟な時期にこうした強い刺激を受けて育った場合が多いです。

よみもの偏食のお話より抜粋


かなりの偏食が見られると思われるこの児童は、つまり乳幼児のころからロクなモンを与えられてなかったという可能性もあるワケだ。

しかもこの学校では、今もこの児童と更に別の児童にも、毎朝牛乳を飲ませていて、更に数年前には毎日1個のおむすびしか食べていない児童がいたという。
こんな親が何人もいるのかと思うと眩暈がする。


この親たちに、ひとりの人間を育てているという自覚があるのか聞いてみたい。
きちんと子供のことを考えてあげられないなら、自分のことで手一杯なら、なぜ子供を持ったのか。

少子化が改善されても、こんな親に育てられる子供が増えてしまうのでは悲しすぎる。
これから親になる人たちには、ひとを育てるということについて、しっかり教育指導する必要があるかもしれない。




<栄養失調児>校長見かねて、こっそり牛乳飲ます
 [ 05月22日 03時00分 ] 毎日新聞社

 家で与えられる食事はコンビニエンスストアの期限切れのおにぎり、菓子パン ――。栄養失調が疑われる児童に、校長がこっそり牛乳を飲ませている小学校がある。校長は「家庭のしつけまで学校が引き受けるのはどうかと思うが、(劣悪な食事の)限度を超えている」と嘆く。食育基本法が昨年夏施行され、国は朝食を取らない小学生をなくそうと呼びかけるが、法の理念とかけ離れた現実に学校現場から悲鳴が上がっている。

 この学校は東京都内の公立小。校長によると、04年春の新入生に体がやせ細り、元気のない男児がいた。授業中きちんとした姿勢を保てず、ぼんやりしていることも少なくなかった。

 昨年4月、男子児童に話を聞くと、コンビニを営む両親から販売用のおにぎりや菓子パンを毎日のように与えられているという。校長は栄養を補うために、給食の牛乳を冷蔵庫に保管、他の児童に知られないよう校長室で毎日飲ませた。

 その後も児童の食生活に改善は見られず、賞味期限切れの食品を与えられていることも分かった。児童も好き嫌いがあり、校長がスープを与えても飲まなかった。栄養失調も疑われたため、見かねた校長は今年3月、保護者を学校に呼び出し、「今は成長期で、脳がつくられる大事な時期。きちんとした食生活をさせないと困る」と諭した。

 母親は「(食事を)作っても食べない」と戸惑った。「食べるように(食材を)小さく切るなど工夫していますか」とたたみ掛けると、両親は互いに責任をなすり合い、けんかを始めたという。

 同校には数年前、「一日の食事はおにぎり1個」という児童がいたが、栄養状態が切迫したため施設に保護してもらったという。校長は「家庭の機能低下は現場で実感している。状況は悪化の一途だ」と憂える。今も男児と別の児童計2人に牛乳を飲ませている。

 政府は食育基本法に基づき今年3月、食育推進基本計画をスタートさせた。そこでは「朝食を欠く国民の割合の減少」を目標に掲げ、10年度までに朝食を取らない小学生をゼロにするとの数値目標を盛り込んだ。

 都教委の昨年の調査で「朝食を必ず取る」と答えた小学生は79.7%、中学生は70.2%。逆に「食べない」「食べないことが多い」という小学生は5.1%、中学生は11%だった。【高山純二】

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ざぶとん一枚。→

  by RX-Kei | 2006-05-23 01:14 | News | TOP▲

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