母と機種変

『X時の電車で伯母さんの家に行ってくるから、お昼一緒に食べましょ♪』

折角の土曜日、実家の母からの電話でたたき起こされた。
時計を見ると、まだ"ぶらり途中下車の旅"すら始まっていない時間帯。


ちょっと待て。

数週間前から体調を崩していて、全快を待たずに飲み会に参加したせいか、然程飲まなかったにもかかわらず今日は体調サイアクだ。
久々にN区で飲んだせいでテンションが上がってしまい、あの寒風吹きすさぶ中を、街並みを眺めながらのんびり20分くらいかけて歩いてしまったのが拙かったか。
あまり考えたくないが、風邪がぶり返したのかもしれない。

何にせよ、母はこちらの事情など聴く耳持たない、と言わんばかりにさっさと電話を切ってしまった。


勘弁してくれよホント。
恐らく二日酔いであろう痛む頭を抱えつつ、仕方なしに待ち合わせの駅へ向かう。

久々に会った母は、開口一番
『ケータイの機種変したいんだけど』

それが目的か。



考えてみれば、父も母も相当長いこと機種変せずに頑張っている。
かなり電池の消耗も激しいだろうな、と言ってやると

『そうなのよ~。
 もう4年くらいこのケータイ使ってるんだけどね、お父さんのなんて酷いのよ。
 何回か開いたり閉じたりしただけで、すぐ電池がなくなっちゃうの』



…暢気な人たちである。



機械オンチな両親のために、それなりに使い勝手の良さそうな機種を選んでやり、安いケータイ屋で購入後、データコピーのためにauショップへ。


コピーの間、新機種などを眺めながら待っていると、店員が父のケータイを持って焦ったようにケーブルを繋げている。
そういえば、機種変の間に数回開閉し、電源入れたり切ったりしたな、と思い当たる。
どうやらコピー中に電池がなくなったらしい。


よく今まで辛抱したなあ、と呆れつつも感心していると、他の店員が今度は母のケータイを持ってこちらにやってくる。
コピーが完了したかと思ったが、予め告げられていた時間より遥かに早い。

『お客様、大変申し訳ありません。
 こちらのケータイなんですが、データコピーをしようとしたところ
 ジャックの部分が認識できない状態でして…。
 こちらも5~6回ほど試してみたんですが、どうしてもコピーできないようです。
 もう1台の方は、なんとか頑張ってコピーしていますので…



どこまでも迷惑な客である。


できないものは仕方がない、と私が了承すると、店員はもう一度『誠に申し訳ありません』と頭を下げて戻って行った。
状況が理解できず、ぽかんとしている母に説明してやると、『え~~~?』とむくれだした。
アンタ一体幾つやねん。

考えてみれば、母のケータイは一度基盤が壊れてしまったこともあり、かなりガタがきていたことは確かなのだ。
店を出た後もずっとむくれている母にその話を持ち出して何とか説得し、画像データなどについては諦めさせたが、アドレス帳も登録し直す必要があると分かると

『え~~~、そんなのわかんな~~~~い!できないよ~~~~。
 Keiちゃんやって~~~~~』





オマエは何処ぞの姫か!!!


アンタのは"できない"んじゃなくて"やろうとしない"んだろうが、と説教しつつ、ファミレスで操作方法を教えてやることに。
第一、前のケータイだって自分でアドレス登録できていたのだ。メールやってるから文字入力だって問題ないはずだ。

『でもぉ~~~~~、あの
 ドットなんとか、っていうのも入れなきゃならないんでしょ?
 そんなのわかんないよ~~~~~』



ドットなんとかって…。ああ、メアドのことね。



そんなの日本語入力と変わんねえよ…orz

つか語尾を伸ばすな、語尾を。


メール送ってもらってそれを登録しろ、と方法を教え、滅多にメールが来ない人の分だけは登録してやった。


私は人並みに新しい機械に触るのが好きでもあるし、最初は物珍しさから色々教えてやったが、機種変更手続きからここまでで既に3時間半。そろそろ日が暮れてしまう。
『次は着メロのダウンロードを…』と言い出す母を遮り、キリがないから後は実家にいる兄にやってもらえ、と言って逃げてきた。
スマン兄よ。



折角の休日だというのに、更に疲労を蓄積させてしまった。
そして今も頭が痛いのだが、これは昨日今日と寒空に晒されたせいなのか、はたまた精神的なものなのか。


そんな阿呆な事を考えているヒマがあったらとっとと寝ろよ自分。
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ざぶとん一枚。→

  by RX-Kei | 2006-02-05 01:58 | ひぐらし | TOP▲

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