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第2の人生

野球というスポーツの虜になってから早数十年。


・・・ホントに早いな。もうそんなに経つのか。

毎年100名近い選手がプロ入りし、その中から(当たり年とそうでない年はあるが)歴史に名を刻む偉大な選手も現れる。
そしてそれだけ入団する選手がいるということは、陰で球団から離れていく選手も同じくらいいるということで。


野球に限らず、プロスポーツ選手の「選手としての寿命」はとても短い。
30を過ぎたらもうベテランと呼ばれ、35あたりになると引退の2文字がちらつく。
稀に工藤公康や山本昌のような怪物並みのタフさを見せる長寿選手もいるが、たいていはそこまで体力も気力も持たないものだ。

40前後で引退するプロ選手の、その後の人生はどんなだろう。

古田のような知略に長けた選手は良い。
引退後は確実に監督という椅子が待っている(古田はもう監督兼任だが)。
金本や片岡のような、努力を惜しまず後輩からも慕われている選手にも、恐らく指導者の道が待っているだろう。
工藤や桑田のような、冷静な判断と的確な意見が言える選手は、もちろん監督やコーチなどにもなれるだろうが、TV解説者としても活躍できるだろう。
佐伯のようにキャラクターが確立している選手や、イケメン系であれば芸能界からお呼びがかかるかもしれない。
デニーなんか"ちょい悪オヤジ"なモデルとして食っていけると思う。


しかし中には、そうでない選手も多い。
どんなに活躍した選手でも、指導力(教える能力)に欠ければコーチには向かない。
どんなに活躍した選手でも、口下手では解説者は務まらない。
鳴り物入りで入団した高卒ルーキーほど、野球以外の事は知らない。
そんな世間知らずな40前後のおっさんを、一般企業が迎え入れてくれるだろうか。
受け入れられたとしても、その腕一本で大金を稼いでいた時とは生活が一変するのだ。

40前後というと、子供だってまだ幼い。まだまだ稼がなければいけない。
一度夢を叶えてしまうと、次の夢を探すのは難しいかもしれない。
夢を追いかけることなく生きていくのは大変かもしれない。
過去の栄光が邪魔をし、並の仕事ではプライドが許さないかもしれない。
スポーツ選手にとって本当に大変なのは、そんな第2の人生を歩むことかもしれない。


そう考えると、スポーツキャスターとなった江川や栗山は成功者だよな。
レギュラー解説陣としてシーズン通して活躍している東尾や金村、大塚たちもね。
(私が生まれる前に現役引退した人たちはよく知らないのであえて挙げないが)

デーゲームを観ながらそんなことに思いを馳せる。
今日も阪神が勝った。単独2位、巨人の背中もはっきり見えた。嬉しい限りである。

ただ全盛期の西武ファンでもある私は、密かに引退後の清原が心配だったりするのだ。
ざぶとん一枚。→

  by RX-Kei | 2006-05-21 18:01 | すぽると | TOP▲

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